5月2日

 

 

写真1 (C) ESA/Hubble & NASA, D. Thilker and the PHANGS-HST Team.

ハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された、ポンプ座方向にある渦巻銀河・NGC 3137の姿。

 

 ESAは4月30日、ハッブル宇宙望遠鏡(以下HST)によって撮影された渦巻銀河・NGC 3137の写真を公開した(写真1)。銀河中心部分は温度の低い黄金色に輝く星が集まり、周りには温度の高い青く光り輝く星が広がっている。また、銀河円盤の外側で斑点状に青く光り輝く場所には星団が存在し、ピンク色の部分は星形成活動が活発的に行われている場所を示している。HSTの6個のバンド領域で撮影された色とりどりの写真が印象的である。今回の観測によって、銀河の形成過程についての理解が深まることが期待される。

 

 NGC 3137は、ポンブ座方向約5,300光年離れた場所に位置する。天の川銀河はアンドロメダ銀河とともに局所銀河群を構成しているが、それと似たように、NGC3175とともに銀河群を構成している。NGC 3137とNGC 3175で構成される銀河群は、矮小銀河を含んでおり、500個以上の矮小銀河候補が発見されている。

 

 写真1を見ると、HSTによってNGC 3137の詳細な姿が写し出されていることがわかる。真ん中は黄金色に輝き、そのまわりを青い星が取り囲むとともに、所々で赤褐色で示された塵の雲が存在している。また青く輝く星団が銀河周りに存在し、ピンク色に輝く部分では星形成活動が活発に行われており、若い星が多く存在する様子が見て取れる。また渦巻銀河であるものの、渦の巻き方は緩い。中心部分には太陽質量の約6,000万倍の質量を持つブラックホールが存在すると考えられている。